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COLUMN

2021.11.30 更新日:2022.07.26

【ペットと脱臭機】犬や猫の体臭の原因とニオイ対策をご紹介

犬の体臭

ペットと一緒のお部屋で暮らされている方であれば、ペットの体臭に悩まされることもあるのではないでしょうか?
ペットの体臭が強いのにはいくつか理由があり、しっかりと対策を行ってあげることが大切です。
今回はペットと脱臭機という内容について、体臭の原因とニオイ対策を犬と猫それぞれに分けてご紹介していきます。

犬の体臭の原因は何?

犬の体臭の原因は何?

犬の体臭の原因をいくつか挙げてみましょう。

アポクリン腺が全身にあるため

犬も人間同様、アポクリン腺・エクリン腺という2つの種類の汗腺があるのです。
サラサラとした水のような汗が出るのがエクリン腺で、身体の一部分にあります。
脂肪分を多く含んでいる汗を出すのがアポクリン腺で、この汗が皮脂と引っ付いて酸化することによってニオイが強くなってしまうのです。
人の場合、脇の下などといった一部分にしかないのですが、犬の場合はこのアポクリン腺が全身にあるため、どうしても体臭が強くなってしまうのです。

フケが発生しているため

また細菌の繁殖原因となるものに、タンパク質が挙げられるでしょう。
皮膚の古い角質が剥がれてしまったものを「フケ」という風に呼びますが、多湿・乾燥・細菌感染・栄養不良によってこのフケが多く発生してしまうこともあるのです。

皮膚疾患を患っているため

最後に考えられるのが、皮膚疾患を患っているということです。
寄生虫感染・細菌感染によって引き起こされる皮膚疾患の場合、皮膚の発赤・発疹・痒みなどの症状が見られることがあります。
この状態がひどくなると、膿瘍・腫脹・痛み・発熱といった症状が出てきて、独特の臭いを発します。
またペット自身が皮膚の痒みによって引っ掻く・舐めるといった行為をしてしまい、脱毛・出血といった状態にいたってしまうこともあります。

お尻に分泌液が溜まっているため

犬のお尻の肛門腺内には、強烈なニオイを発する分泌液が自然に溜まっていく構造となっています。
この場所に分泌液が多く溜まってしまうことで、そのニオイが外に漏れだすようになり、お尻からも強烈なニオイを発してしまうようになるのです。

耳の病気が隠れていることも…

外耳炎といった耳の病気が隠れていたり、怪我が膿んでしまいニオイがきつくなってしまったりすることも多いと言われています。
また、耳が垂れている犬の場合、耳の中が蒸れてニオイが強くなってしまうこともあるとされています。

犬のニオイ対策の方法をご紹介

犬の体臭の原因

犬のニオイ対策の方法をご紹介していきます。

犬には栄養バランスのとれた食事を

犬の栄養不良が体臭の原因となることもあります。
そのため、ペットに栄養バランスのとれた食事を正しく与えるということも大切です。
場合によっては栄養補助食品であるサプリメントなどを使用することもあります。
その場合は必ず獣医師などの専門家に尋ねておくようにしましょう。

犬に適したシャンプーを

強い脱脂作用があるシャンプーを犬に用いると、皮脂が不足してしまい乾燥・痒み
の原因となってしまうことがあります。

犬にはそれぞれ適したシャンプーというものがあるため、犬ごとに適切なシャンプーで洗ってあげることが大切です。
犬に合ったシャンプー・リンスなどは、動物病院にて皮膚の状態とあわせて相談するようにしましょう。
ブラッシングに関しては、毎日行ってあげても問題ありません。
ホコリ・ムダ毛といった汚れをすべて取り除くことができることに加えて、清潔な状態を維持することができるでしょう。
また、ブラッシングスプレーといったものを使用するのも効果的です。

適切な栄養バランスの摂れた食事

体臭の原因として、栄養不良が問題になっていることもあります。
そのため、できる限り栄養バランスの良い食事をさせるよう意識することも非常に大切です。
必要によっては、栄養補助食品であるサプリを使用するのが良い場合もあるため、一度獣医師に相談してみることもおすすめです。

歯磨き

口臭対策として、歯のケアを行うことも大切です。 歯の磨きにくい部分に関しては、遊びながらかじることで歯を磨くことができるおもちゃや、噛むことで歯垢を綺麗に落とすことができるガムといったデンタルケアができる用品を上手に活用することが大切です。
「歯垢」の状態であれば歯ブラシで落とすことができるのですが、これを放置し「歯石」になってしまうと、歯ブラシを使って落とすことが難しくなってしまいます。
歯垢~歯石に変わるまでは2~3日と言われていることがあるため、食べた後は早めにケアすることが大切です。

耳のお手入れ

犬の耳内はL字型になっていて、元々汚れが多く溜まってしまいやすい構造になっています。
定期的に耳掃除を行う必要があるのですが、非常に繊細な部分でもあるため耳のケアを行う時には慎重に行うようにしましょう。
耳掃除に慣れていない方・犬の耳垢が溜まっている時などは、獣医さんやトリマーの方にお任せする方が安心できると思います。

肛門腺のケア

犬のお尻には肛門腺があり、ここからニオイのする分泌液を出すことがあります。
通常、肛門腺に分泌液が溜まってきたら犬自身が自分で排出するのですが、その行為を上手く行えない犬もいます。
そういった場合には飼い主の方が上手く出せるようサポートし、お尻を綺麗にしてあげなければなりません。
自宅で対応することができない場合はペットサロンでも行ってもらえることがあるため、事前に問い合わせてみると良いでしょう。

愛犬にも優しい部屋の消臭方法について

愛犬にも優しい部屋の消臭方法

犬を室内飼いしている場合、そのニオイがお部屋にも染みついてしまっていることがあります。
そのため犬が長時間過ごす部屋は、なるべくこまめに換気を行うようにし、室内消毒もあわせて行うのがおすすめです。
部屋以外としては、毛布などの犬が頻繁に使用するものはニオイが付いてしまいやすいため、洗濯可能なものはこまめに水洗いを行うのが良いでしょう。
柔軟剤や香りが強めのものを使用すると、犬のニオイが分かり辛くなってしまい、犬自身が不安を覚えてしまうこともあるため、避けるようにしてください。
また抜け毛もニオイの原因につながることがあるため、家具下などの抜け毛が溜まってしまいやすい箇所はできる限り丁寧に掃除を行うことが大切なのです。

犬用トイレのケアも忘れずに!

そのほかに注意しておきたいのが、犬用トイレのケアです。
犬用トイレを室内に設置している場合には、それがニオイの原因になっていることも珍しくはないのです。
ニオイの元となりやすい便はすぐに処理を行うことが大切です。
それでもニオイが気になってしまう場合には、「クエン酸水」を用いて拭き取りを行うことで消臭効果を期待することができるでしょう。

猫の体臭の原因は何?

猫の体臭

猫をお部屋で飼われている方であれば、「猫の体臭が気になったことがある」という方も多いのではないでしょうか?
室内飼い猫のニオイの原因として考えられるのは、主に「体臭」「ペットトイレのニオイ」の2つになります。
とくに気温・湿度がともに高い梅雨や夏の時期に関しては、このニオイが強くなる傾向にあります。
これは、ニオイの原因である微生物の活動がこの時期はとくに活発になるためと言われています。
気温は25~35度、湿度は70%を超えると微生物の活動は活発になります。
そのためこの気温・湿度の条件がそろう梅雨・夏は、ほかの季節よりもニオイを強く発してしまうと言われています。

猫の体臭:アポクリン汗腺から出る分泌液が原因

猫の体臭のニオイは皮脂腺・アポクリン汗腺から出る分泌液が微生物により分解され、ニオイが強い分解物を生み出すことによって生じる仕組みとなっています。
またこの皮脂腺・アポクリン汗腺というものは、足の裏・猫のしっぽのつけ根・肛門周り・耳付近などに集中しており、この部分を中心にお手入れを行ってあげることが大切だと言われています。
しかし自分で体を舐めて毛繕いをする猫は、基本的には体臭が少ないのです。
猫が自分で毛繕いをしたうえで、ブラッシングをしてあげていれば、ほとんどニオイが気になることはないとされています。
もし猫の体臭がきつい感じる場合は、体のどこかに傷がないか、皮膚炎を引き起こしていないかなど、体に異常が無いか一度確認するようにしましょう。
また肛門付近が臭うという場合は、分泌液が肛門腺に溜まっていることがあるため、絞ってあげることが大切です。

猫のペットトイレ:猫のおしっこから臭う

ペットを室内飼いしている方にとって、ペットトイレのニオイはどうしても避けることができない悩みの一つでしょう。
とくに猫の尿には老廃物が濃縮しているため、そのニオイも強烈だと言われています。
便も鼻を突くようなツンとしたニオイなのです。
ペットトイレの処理を怠ってしまうと、そのニオイも一層強くなります。
ニオイを軽減させるためにはやはり、ペットトイレを清潔に保つことが大切です。
猫は自分で体を舐めて毛繕いをすることから体臭はほとんど無いのにも関わらず、猫のおしっこだけが強く臭うということは決して珍しいことではありません。
猫の先祖は、元々水分の少ない砂漠で生きる動物として知られていました。
そのような環境で生き抜くため、体内に溜まった老廃物を効率的に排出できるよう、成分が凝縮されたおしっこを作り出すようになりました。
そのため猫のおしっこは量が少なく、色・臭いが凝縮されて濃くなっているのです。
猫でも人間であっても、排出してすぐのおしっこというのはそこまで臭うことがありません。
臭いの原因というのは、時間が経つことでおしっこの成分が分解されていき、臭いの成分が発生してしまうことにあります。
おしっこの臭いの成分として一般的によく知られているのは「アンモニア」ですが、猫のおしっこには「フェリニン」という特有物質も含まれているのです。
このフェリニンはアンモニアとは違い無臭なのですが、空気に触れることによって臭いを放つ物質に変わるのです。

猫の体臭は無いのに猫のおしっこが臭うのは、このようなことが原因としてあるのです。

猫のニオイ対策の方法をご紹介

脱臭機の設置を検討

猫のニオイ対策の方法をご紹介していきます。

猫のトイレに関するニオイを取る方法

猫のトイレに関するニオイを取る方法は「ペットトイレのニオイ」と「直接的なおしっこのニオイ」の2つに分けることができます。

ペットトイレのニオイ対策

ペットトイレのニオイは猫を飼っている方であれば、ほとんどの方が気になっているのではないかと思います。
ニオイを軽減させるためにはやはり、ペットトイレを清潔に保つことが大切です。
排泄物はできる限り短時間で取り除くようにし、トイレ周辺もウェットティッシュを使って拭き取り掃除を行い、ニオイの原因を取り除くようにしていきましょう。
猫がペットトイレからはみ出して排泄してしまうという場合、トイレ周辺にペットシーツ・消臭シートを敷くようにし、こまめに取り替えるようにすることでニオイ対策も行うことができるほか、掃除も楽になるため一石二鳥です。
スプレー行為など、ペットトイレ以外で排泄をしてしまった場合、尿の臭いは壁・床などに染みついてしまいやすいため、水拭きを行った後に消臭スプレーをかけて対処することをおすすめします。
またペットトイレのニオイを少しでも抑えるためには、ペットトイレに用いられている素材選びが重要になってきます。
市販の猫のトイレ容器・猫砂などにはさまざまなタイプのものが販売されているため、消臭効果の高い素材が使われているものを選ぶようにしましょう。
猫用トイレの定番「猫砂」は月に一度全部を取り替えて、トイレ容器を洗うようにしましょう。
基本的に猫トイレはプラスチックで作られていることが多いのですが、長時間使用し続けていると猫砂で容器表面がこすれたり、猫の爪で容器表面を引っ掻かれたりして傷ができてしまい、そこにニオイが付着しやすくなってしまうため、ペットトイレ自体にニオイが染み込んでしまうこともあります。
掃除をこまめに行っていてもニオイが取れないと感じる場合には、ペットトイレの買い替えを検討するのも良いかもしれません。

猫のおしっこの臭いを取る方法

猫のおしっこの臭いをとる方法

猫のおしっこの臭いを取る方法としては、おしっこを中性洗剤・アルコールで拭き取った後に、ペット用消臭剤を用いることでほとんどの臭いを除去することができます。
それでも臭いが取れないという場合には、熱湯をかけて対処しましょう。
おしっこに含まれる臭い成分は、熱湯をかけることで分解され、臭いが取り除かれることも多いのです。
おしっこが付いてしまったソファ・カーテン・クッションなどはすべて、おしっこを拭き取ってから熱湯をかけるようにし、熱湯の温度が下がったタイミングで新しい雑巾で水分を拭き取るようにしましょう。
熱湯をかけることができない家具・家電の場合には、アンモニアの中和効果がある漂白剤を用いるのも有効だと言えます。
漂白剤を薄めた水の中にタオルを浸し、しっかりと絞ってから使用しましょう。

臭い対策として大切なのはこまめな換気!

室内飼い猫の体臭がきついと感じる場合、まずは部屋の換気を行うようにしましょう。
窓を閉め切った状態のままでいると気になるニオイが部屋の中に充満して、部屋全体に染みついてしまうことがあります。
窓やドアを開ける・換気扇を回すなどして、部屋の中の通気を良くすることを心がけましょう。
そうすることでニオイがこもりにくくなります。

フードの食べ残しもニオイの元

長時間ペットフードの食べ残しを放置しておくと、そのニオイが部屋全体に拡散します。
とくにウェットフードは傷みやすいという特徴もあるため、「放置」は禁物であるとされています。
食べ残しがある場合にはできる限り早めに片付け、ペット用食器も都度洗って綺麗な状態にしておきましょう。

特に気を付けたい夏場のニオイ対策

夏場はとくにニオイがきつく感じられることが多いです。
夏場のように高温多湿になってしまうと、ニオイの分子が空気中に増加するためニオイを感じやすくなると言われています。
さらに雑菌も増殖しやすく、ニオイの発生自体も増えてしまいます。
食べ残しやペットトイレから雑菌も発生してしまいやすくなるうえ、空気中にニオイ分子も拡散されることで、ほかの季節以上に強く臭ってしまうというわけなのです。
部屋の中にニオイをこもらせないようにするためには、夏場は特に「換気・風通し」が重要です。
夏場に限らず、部屋をしめきってしまう冬場も換気をこまめに行うようにしましょう。
ペットトイレの置き場所としては換気が行いやすいほか、猫が落ち着いて排泄できる場所に置くことが理想的だとされています。
消臭対策をきちんと行って、猫と飼い主がどちらも快適に過ごすことができる空間を整えていきましょう。

強いニオイは病気のサインであることも

強いニオイは病気のサイン

強いニオイは病気のサインであることも考えられるため、注意が必要です。

全身

「特定の場所ではなく、全身から猫のニオイがする…」という場合、皮膚トラブルの可能性が高いと考えられます。
毛・肌のベタつきやカサつきなどが生じていないかチェックするようにしましょう。
このほか歯周病を引き起こしている場合には、毛づくろいすることによってそのニオイが全身に移ってしまっている可能性もあります。

耳からニオイがするという場合は単純に耳垢が溜まっているというケースのほか、「外耳炎」を引き起こしている可能性もあります。
お手入れが不足していても、お手入れをし過ぎていても、炎症の原因につながってしまうことがあるため注意しなければなりません。

おしり周辺

元々猫の尿は非常に臭いがキツイものですが、アンモニア臭が強く感じられる場合には「膀胱炎」「尿路結石」などの泌尿器系トラブルが隠れている可能性が高いです。
フンの臭いがキツイ場合には消化不良を引き起こしているなど、腸内環境が悪化していることも考えられるため、消化が良いペットフードに変えてあげるという方法もおすすめです。

犬や猫の体臭が消えない場合、脱臭機の設置もおすすめ!

体臭が消えない場合

「ニオイを取る方法を試したけれどニオイが無くならない…」「そもそも対策するのが大変そう…」という場合は脱臭機の設置を検討されてみてはいかがでしょうか?
室内飼いしている犬や猫の臭いが気になってしまい、家に人を呼ぶことを躊躇ってしまうという方も多いと言います。
そのような場合にも脱臭機を設置していれば、部屋の臭いが気にならないため安心です。
脱臭機は臭いの成分となるものを分解・除去してくれるため、たとえ犬や猫の体臭が強い場合でも、そのニオイを元から取り除いて快適な空気環境を作ることができます。
また、犬や猫の体臭に限らず、タバコや調理時の臭いなどの生活臭にも効果があるため、「なんだか部屋が臭う…?」、「掃除をしたのになんとなく臭いが残ってしまっている気がする…」という時にもおすすめです。

おわりに

今回はペットと脱臭機という内容について、犬と猫の体臭の原因とニオイ対策をご紹介しました。
犬の体臭の原因として考えられるのは、全身にアポクリン腺があること・フケが発生していること・皮膚疾患を患っていることなどです。
猫のニオイの原因は体臭とトイレ関連に大きく分けることができますが、ニオイが強い場合は病気のサインかもしれません。
それぞれ原因をしっかりと突き止めたうえで、適切な対策を行うことでニオイも段々と和らいでくるでしょう。
しかし、臭い対策として一番効果的なのは、脱臭機の設置です。
犬や猫の体臭が軽減されないという場合は、お部屋の脱臭に特化した脱臭機の設置を検討されてみてはいかがでしょうか。

ペットのニオイ対策はこちら

QAIS サンスター

著者情報

空気とニオイのお役立ち情報編集部

日常を快適にする、空気とニオイに関するお役立ち情報を発信いたします。

QAIS SUNSTAR

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