COLUMN
2022.02.24
【ウイルスの種類】冬から春にかけて流行る子どもの感染症
「なぜ流行りやすい季節があるのか」について明確に分かってはいませんが、感染症や病気といったものには「かかりやすい季節」というものがあります。
本記事ではウイルスの種類として、冬から春にかけて流行る子どもの感染症についてご紹介していきます。
冬から春にかけて流行る子どもの感染症とは?
冬から春にかけて流行る子どもの感染症についていくつかご紹介します。
インフルエンザ
感染力は非常に強く、空気感染・直接接触によって伝染する感染症です。
潜伏期間としては1~2日ほどあり、悪寒・高熱・関節痛・倦怠感といった症状が表れるほか、鼻水・咳などの気道系の症状も持続してあります。
高熱によって痙攣も起こしやすいとされており、インフルエンザ脳炎・脳症との鑑別も行わなければなりません。
発症してから早い段階であれば、抗ウイルス剤を投与することによって熱の期間を短縮することができます。
感染性胃腸炎(ノロウイルス感染症)
ウイルス性(ほとんどがノロウイルス)の胃腸炎です。
子どもはもちろん大人も感染しやすく、家庭内での感染も多いです。
症状としては嘔吐・発熱・腹痛・下痢といったものが挙げられますが、個人個人で差があるものです。
潜伏期間は長くて3日ほどであり、下痢期間も3日~1週間ほどです。
便を介して感染を起こすため、予防するにはトイレ掃除・オムツ交換後にきちんと手洗いを行うことが重要とされています。
溶連菌感染症
咽頭炎・扁桃炎を引き起こす細菌感染症です。
季節として冬から春にかけて発症しやすいとされており、飛沫・経口で感染します。
潜伏期間としては2~5日とされており、咽頭痛や高熱で発症し、24時間以内に細かな発疹が生じることがあります。
溶連菌感染症は腎炎・リウマチ熱を合併してしまうこともあるため、なるべく早期診断を行い、早めに治療をしなければなりません。
「咽頭ぬぐい液」の使用で、比較的迅速に診断を行うことが可能になります。
ウイルス感染症の予防法とは?
ウイルス感染症の予防法としてどのようなことに気をつけると良いのでしょうか?
予防法をご紹介します。
感染症予防として、手洗い・うがいに加えて室内温度・室内湿度を管理するということが重要になってきます。
基本的には手洗いを行い、帰宅後・トイレ後・食事前などのタイミングで手洗いを行うようにしましょう。
また栄養バランスの摂れた食事・十分な睡眠や休息・規則正しい生活をとり、身体のウイルスに対する抵抗力高めることも大切です。
感染症の中には、予防接種を受けることによって予防することができるものも多いです。
そのため感染症が流行する前に予防接種を受けることによって、発症を抑えることができたり、重症化を防止できたりします。
もし感染症にかかった場合には薬を飲むことはもちろん大切ですが、まずは安静に、そして栄養・水分・睡眠をしっかりと補給するということが重要なのです。
「感染した場合にはどのような対応を取れば良いのか」を知ったうえで、適切な行動をとれるのが理想的だと言えます。
おわりに
本記事ではウイルスの種類として、冬から春にかけて流行る子どもの感染症についてご紹介しました。
冬から春という「寒い季節から暖かくなる季節の移行期間」には、とくに子どもの感染症に注意していかなければなりません。
やはり季節の変わり目というのは、気温や湿度などの変化から体調を崩してしまいやすいのです。
しかし毎年同じ時期に流行るウイルス・感染症というものは、似通ってくるものです。
そのため、冬から春にかけて流行りやすいと言われるウイルス・感染症の種類を把握したうえで、効果的な感染対策を行ってください。