COLUMN
2021.10.26
冬場に気をつけたいウイルス・感染症の種類について
毎年、冬場になるとさまざまなウイルスや感染症が流行します。
本記事では、そんな冬場に気をつけたいウイルス・感染症の種類についてご紹介していきます。
冬場に流行するウイルス・感染症の種類
冬場に流行するウイルス・感染症の種類についてご紹介していきます。
インフルエンザ
冬場になるとさまざまな場所で流行するのが「インフルエンザ」でしょう。
このインフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症であり、その感染力の強さは非常にすさまじいものです。
インフルエンザとその合併症による死亡例もあるなど、一般的な「風邪」とは言い難い非常に注意が必要なウイルスになります。
インフルエンザの症状には以下のようなものがあります。
・発熱や悪寒がする
・せき・鼻水の症状が強い
・全体的に倦怠感・疲労感がある
・ひどい頭痛がある
・筋肉が痛い
RSウイルス
RSウイルスは、乳幼児がかかりやすいと言われている呼吸器感染症を引き起こす病原ウイルスになります。
毎年秋頃から春先頃に流行し始め、12~2月頃に感染がピークを迎えます。
2歳頃までのほとんどの子どもが感染するのですが、一般的な風邪の症状と変わりはなく、持病や早産児でない限り、通常は数日で回復します。
ただ、生後1年未満ほどの乳児はまれに重症化するケースもあります。
またRSウイルスは何度もかかるため、一度感染したからといって安心することはできません。
溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)
溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)はウイルスではなく、「A群β溶血性連鎖球菌」という細菌によって、引き起こされる感染症になります。
主にのどの部分に感染し、ほかの人に向けて唾液が飛ぶことによって口を介してうつります。
3~9歳くらいの子どもがかかりやすい病気ですが、時に乳幼児や大人であってもかかることがある感染症です。
溶連菌感染症の主な症状は、発熱・のどの痛み・発疹といった3つになります。
その他にもさまざまな症状がありますが、人によって見られる症状には違いがあるため、一概には言えません。
それぞれのウイルス・感染症の治療方法は?
それぞれのウイルス・感染症の治療方法についてご紹介していきます。
インフルエンザの治療方法
病院で検査を行いインフルエンザだと診断されたら、「抗インフルエンザ薬」を使用することになります。
こちらの薬はインフルエンザの増殖を抑えるほか、インフルエンザによる症状を軽減させる効果があります。
インフルエンザによる症状が出てから48時間以内にこの薬を服用することによって、症状が早めに改善されていきます。
RSウイルスの治療方法
RSウイルスには特効薬というものはありません。
そのため、症状を抑えるための対症療法での治療が大半になります。
症状が辛い場合は「咳・鼻水を抑える」「熱を下げる」といった薬を使う場合もあります。
しかしほとんどは睡眠・栄養補給・水分補給などをしっかりと行って、安静にするといった形がとられます。
溶連菌感染症の治療方法
治療の際には、セフェム系・ペニシリン系といった抗生物質を使って溶連菌を殺菌していきます。
各抗生物質は服用期間が決められており、必ず10日前後は服用しなければなりません。
薬の服用を自己判断によって途中で止めてしまうと、再発してしまうことがあります。
処方された分の薬は必ず飲みきるようにしてください。
おわりに
本記事では、冬場に気をつけたいウイルス・感染症の種類についてご紹介しました。
乾燥する冬場はとくにウイルス・感染症にかかりやすくなります。
手洗い・うがい・こまめな換気・保湿などをきちんと行って、ご紹介したウイルス・菌から身体を守るようにしましょう。