COLUMN
2022.03.24
【ウイルスの種類】春から初夏にかけて流行る子どもの感染症
春から初夏にかけての時期は卒業式・入学式など環境の変化に合わせて、気温の変化もあるため、体調を壊してしまう子どもも少なくはありません。
同時に、この時期に流行りやすい子どもの感染症もあります。
本記事では、春から初夏にかけて流行る子どもの感染症について予防策もあわせてご紹介していきます。
春から初夏にかけて流行る子どもの感染症とは?
春から初夏にかけて流行る子どもの感染症について、代表的なものをいくつか挙げてみました。
溶連菌感染症
扁桃炎・咽頭炎を引き起こす細菌感染症であり、寒い時期から温かい時期にかけて飛沫・経口感染します。
潜伏期間としては2~5日ほどで高熱・咽頭痛を発症し、場合によっては24時間内に細かな発疹が身体に出現することもあります。
こちらの溶連菌感染症は腎炎・リウマチ熱などと合併することもあり、疑わしい場合は早期の診断・治療を行わなければなりません。
水痘(水ぼうそう)
38℃ほどの発熱に伴い、体幹周辺に細かな水疱が出現します。。
2~3週間の潜伏期間があり、接触・飛沫から感染します。。
水疱はかさぶたになるまでに1週間ほどかかるため、その期間中は通園・通学することができません。。
水疱には痒みも伴いますが、掻きむしってしまうと、水疱が破れた箇所から細菌感染を引き起こすことがあるため注意が必要です。
感染性胃腸炎
まだ寒い時期に乳幼児の間で流行する感染症の胃腸炎です。
初期症状には発熱・嘔吐があり、1日10回ほど強い酸性臭の白色下痢が生じることがあります。
潜伏期間は2~3日間で、便を介して感染するため、おむつの交換を行う際には手洗いを念入りにするようにしましょう。
嘔吐が続く・便がずっと緩い場合には、脱水症状につながりやすいため気を付けなければなりません。
実際に便を見ての診断ができるため、疑わしいという場合にはおむつごと診断してもらうケースも少なくありません。
手足口病
手の平・足の裏・口の中に水膨れができる感染症です。
5歳以下の乳幼児がかかりやすく、とくに2歳以下の子どもには注意が必要です。
潜伏期間は3~5日間ほどで、手足にできる水ぶくれは痛み・痒みというものは無く、破れるということもありません。
しかし、口の中の水ぶくれに関しては破れることがあり、飲み物・食べ物が摂取しにくくなることがあります。
飛沫・手を介して感染することがほとんどです。
脱水症状を防ぐために、「水分はこまめに摂取する・食事の際は刺激物を摂らない・手足の水ぶくれは清潔にして潰さない」ことを守ります。
ウイルス感染の効果的な予防策は?
大人・子ども関係なく、手洗い・うがいをきちんと行うことが大切です。
またウイルスがまだ含まれていることがあるため、便や嘔吐物に触れる際にはいつも以上に手洗いをしっかりと行うようにしましょう。
また、症状がある方との接触はできる限り避けるようにし、タオル・ハンカチ・食器類などの共有はやめておくことが大切です。
また病院でワクチンなどの予防接種を受けておくということも、効果的な予防策であると言えるでしょう。
おわりに
本記事では、春から初夏にかけて流行る子どもの感染症について予防策もあわせてご紹介しました。
春から初夏にかけての時期は、卒業式・入学式・遠足など子どもたちのイベントも多く、疲れがたまりやすい時期でもあります。
体調がすぐれていないと、その分上記でご紹介した感染症にもかかりやすくなってしまうため、予防策をきちんと行うことが大切です。
手洗い・うがい・消毒・換気など、できる限りこまめに行うように意識を向けながら、ウイルスから子どもたちの健康を守るようにしていきましょう。