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COLUMN

2021.12.27

【冬のウイルスの種類】RSウイルスとは?どんなウイルス?

冬のウイルスの種類

冬の季節になると、「RSウイルス」というウイルスが流行するのをご存じでしょうか?
本記事では冬のウイルスの種類「RSウイルス」について、どんなウイルスなのか、どのような症状が出るのかなどご紹介していきます。

「RSウイルス」とは?

「RSウイルス」は、呼吸器系の症状を引き起こすウイルスです。
一度の感染では収まらず何度も感染することがあり、感染の度に発病も繰り返されます。
感染者の半数以上が生後1歳になるまでに感染し、2歳までにはほぼ100%の確率で感染すると言われています。
毎年9月あたりから流行し始め、おおよそ初春まで続くとされていますが、ここ数年では夏から流行が始まるようになっています。
感染力が非常に強く、感染により重症化するリスクが高い子ども(特に基礎疾患をもっている子ども)や生後3ヶ月以内である乳児への感染には注意するようにしましょう。
このような子どもたちが集まる幼稚園・保育園といった施設内の感染にも気を付けなければなりません。

どのような症状が出る?

RSウイルス

「RSウイルス」に感染すると発熱のほか、鼻水などの症状が数日間続きます。
軽症で済む場合が多いのですが、中には咳がひどくなる・呼吸をする際に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった喘鳴の症状が出るという場合もあります。
このような状態が続くと、最悪の場合「細気管支炎」「肺炎」などの病気に進展してしまうこともあるため注意しなければなりません。
ウイルスの潜伏期間としては2~8日とされています。
初めて感染した乳幼児はほとんどが数日で軽快するとされていますが、3割程度の子どもは咳が悪化して重症化してしまうケースがあるのも事実です。

RSウイルスはどのようにして感染する?

「RSウイルス」は、このウイルスに既に感染している人がくしゃみや咳、会話をした際にウイルスが飛び散って感染する「飛沫感染」。
感染者と直接的に関わる濃厚接触や、RSウイルスが付着した手で、手すり・ドアノブ・スイッチ・机・椅子などを触ったり、顔を触ったりするなどの間接的な「接触感染」によっても感染してしまいます。

一方でRSウイルスが「空気感染」したという例はこれまで報告されていません。

感染を防ぐために注意すべきこと

おもちゃの消毒

上記でご紹介したとおり、RSウイルスは「飛沫感染」「接触感染」が主な感染経路であるとされています。
また、発症する年齢層としては0歳児~1歳児が多くを占めているのですが、RSウイルスとは気づいていない年長児や成人がいることも事実です。
そのため、咳など呼吸器系の症状が出ている年長児・成人は、できる限り0歳児~1歳児の接触を避けるようにすることが感染予防につながるのです。
呼吸器系の症状が出ていても「0歳児~1歳児との接触を避けられない」という方は、RSウイルスの流行時期以外も飛沫感染対策としてマスクを常に着用することをおすすめします。
接触感染への対策としては、石鹸を使っての手洗いとアルコール消毒、そして子どもが触れる手すりやおもちゃなどには日常的にアルコール消毒を行うようにしましょう。

おわりに

本記事では冬のウイルスの種類「RSウイルス」について、どんなウイルスなのか、どのような症状が出るのかなどご紹介しました。
「RSウイルス」は0歳~1歳の子どもが感染する、呼吸器系の症状を引き起こすウイルスです。
軽度の症状で済むことがほとんどですが、3割程度は重症化するリスクも抱えています。
乳幼児はとくに感染リスクが高まるため、乳幼児と接する際、呼吸器系の症状が出ている場合はマスクの着用を行う、石鹸を使用しての手洗い・アルコール消毒を行う、子どもが触れやすい手すりやおもちゃなどにアルコール消毒を行う、ということを徹底するようにしましょう。

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著者情報

空気とニオイのお役立ち情報編集部

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