COLUMN
2021.08.24
夏場に気をつけたいウイルス・感染症の種類について
夏場に子どもがかかりがちな病気と言えば「夏風邪」です。
そんな夏風邪には、「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」「流行性角結膜炎」などさまざまな種類があります。
日常生活で注意すれば予防することもできるため、感染予防をしっかりと行っておきたいところです。
今回は、夏場に気をつけたいウイルス・感染症の種類についてご紹介していきます。
夏場に注意すべき2大ウイルス
夏場に注意が必要なウイルスは、「エンテロウイルス」「アデノウイルス」の2種類のウイルスです。
この2大ウイルスが原因となり、さまざまな病気が引き起こされてしまいます。
エンテロウイルスは、腸管内で増殖するさまざまなウイルスの総称になります。
アデノウイルスは、主に扁桃腺やリンパ線の中で増殖するウイルスだとされており、50種類のタイプに分けることができます。
胃腸症状が現れるもの・目が赤くなるもの・目ヤニが出るものなどさまざまです。
また、エンテロウイルス・アデノウイルスどちらも基本的にはくしゃみ・咳などの飛沫、もしくは接触によって感染します。
症状に特徴があるものが多いですが、命に関わるような症状は起きません。
現在特効薬というものも無いため、症状に合わせた「対症療法」の治療が中心となります。
【感染症の種類】エンテロウイルスによる感染症
エンテロウイルスによる感染症として代表的なものには「手足口病」「ヘルパンギーナ」が挙げられます。
どちらの感染症にも「発熱」「のどの痛み」「口の粘膜にできる水疱」という症状が見られます。
手足口病では上記に加えて、水疱が手・足・お尻の部分にもできます。
感染源は感染者の唾液・鼻水からの場合もあれば、手が触れて他の人の鼻や口の粘膜に運ばれることで感染することもあります。
【感染症の種類】アデノウイルスによる感染症
アデノウイルスによる感染症として代表的なものには「咽頭結膜熱(プール熱)」「流行性角結膜炎」が挙げられます。
これらの感染症は感染力が非常に強く、子どもの場合、幼稚園や保育園内で急速に感染が広がることがあります。
年間を通じて感染する病気になりますが、とくに夏場は感染者が増えます。
上記でも少し触れましたがウイルスのタイプにより、発熱・胃腸炎・結膜炎・発疹・咽頭炎などのさまざまな症状が引き起こされます。
また同じ症状であっても人によって発熱の症状が強く出たり、胃腸炎の症状が強く出たりといったことがあります。
手洗い・消毒で感染対策を徹底することが大切
こういった感染症は子どもがかかりやすいものと認識されていることが多いのですが、もちろん大人でも感染します。
同じウイルスでも種類がいくつか存在するため、1年に何度か感染してしまうということも珍しいことではありません。
ウイルスは感染者の唾液・鼻水に多く存在しており、その分泌液が付着した場所を介することで感染が広がっていきます。
とくに「咽頭結膜熱(プール熱)」はその名前にもあるように、公共のプール・温泉施設で消毒が充分でなかった場合に感染してしまうことがあるのです。
利用前後には必ずシャワーを浴びるようにし、最後には手洗いを行うようにしましょう。
アルコール消毒ができる場合は、そちらも併せて行っておくと安心です。
おわりに
今回は、夏場に気をつけたいウイルス・感染症の種類についてご紹介しました。
子どもがひきがちな「夏風邪」。
そんな夏風邪を引き起こしている原因としては「エンテロウイルス」「アデノウイルス」の2つのウイルスが挙げられます。
夏になって子どもの周りに夏風邪の感染者が増え始めたら、感染予防を徹底して行うようにしましょう。