COLUMN
2021.04.20
ウイルスの種類 知っておきたい子どもがかかる主な感染症と流行時期
子どもがかかりやい感染症というものがあります。
今回はウイルスの種類として知っておきたい、子どもがかかる主な感染症と流行時期についてご紹介していきます。
子どもがかかる主な感染症と流行時期
子どもがかかる主な感染症とその流行時期について見ていきましょう。
麻疹(はしか)
高熱とひどい咳、くしゃみや鼻水に加え、赤い発疹が全身に広がります。
非常に強い感染力をもっており、免疫をもっていないと大人でも感染することがあります。
肺炎や脳炎などの合併症を引き起こしやすく、1000人に1人は死亡のリスクもあると言われています。
流行時期は通年です。
おたふく風邪
「ムンプスウイルス」というウイルスの種類によって感染する風邪です。
幼児~小学校低学年の子どもがかかりやすく、両側や片側の耳下腺・顎下腺が腫れあがり痛むのが特徴です。
軽症であることがほとんどですが、軽い髄膜炎の合併症が10%ほどあると言われています。
流行時期は冬~初夏の時期にかけてです。
手足口病
「エンテロウイルス」というウイルスの種類によるもので、乳幼児がかかりやすい夏風邪です。
3mm程度の発疹が手足・口内に発生するのが特徴です。
発熱の症状が出る場合もありますが、その熱が高すぎるということはほとんどありません。
流行時期は夏風邪ということもあり、夏にかかることが多いです。
7月下旬が感染のピークとなります。
水ぼうそう
「水痘・帯状疱疹ウイルス」というウイルスの種類によるもので、発熱に伴い発疹の症状が現れるのが特徴です。
感染者の90%は9歳以下の子どもですが、中には15歳以上や成人も感染することがあります。
大人が感染することで重症化することもあるため注意が必要です。
流行時期は通年ですが、とくに12月~7月にかけて増加します。
りんご病(伝染性紅斑)
「ヒトパルボウイルスB19型」というウイルスの種類によるもので、とくに5~9歳の子どもがかかりやすい病気だとされています。
特徴としては微熱と頬が赤くなることで、果物のりんごのように見えることからその名がつけられています。
流行時期は通年ですが、とくに7月上旬がピークとなっています。
プール熱(咽頭結膜熱)
「アデノウイルス」というウイルスの種類による夏風邪です。
症状としては発熱・目の充血・のどの痛みなどが挙げられます。
子どもがプールに入ったことで感染することが多く、プール熱と言われています。
流行時期は6月から始まり、7~8月に感染がピークを迎えます。
インフルエンザ
「インフルエンザウイルス」というウイルスの種類によるもので、高熱・悪寒・頭痛などが症状として挙げられます。
子どもだけでなく大人も感染しやすいのですが、インフルエンザのワクチン接種を受けることによって重症化のリスクを回避できます。
流行時期は12月~3月頃になります。
感染症にかからないための予防対策とは?
感染症にかからないための予防対策をご紹介します。
予防接種を受ける
予防接種ワクチンを受けることで症状が緩和される感染症もあります。
任意接種・定期接種の2種類があります。
徹底した手洗い・うがい
食事前や外から帰宅した際には、指先・指と指の間・手のひら・手首の部分をしっかりと手洗いするようにしましょう。
手洗いと同じく、口の中全体と喉の部分を洗浄するためのうがいも行ってください。
換気や加湿をこまめにする
目には見えませんがウイルスは部屋の空気中にたくさん舞っています。
そのため換気をこまめに行い、空気を入れ替えるようにしましょう。
おわりに
今回はウイルスの種類として知っておきたい、子どもがかかる主な感染症と流行時期についてご紹介しました。
「子どもをさまざまなウイルスから守ってあげたい…」と思う方も多いでしょう。
大人が予防対策を徹底して行い、子どもが感染しないように注意してあげてください。