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COLUMN

2020.9.4

除菌・抗菌・殺菌とは?それぞれの違いと意味をご紹介

除菌スプレー

余計な菌を持ち込まないためにせっけんでの手洗い、空間や物を清潔にするためのスプレーなど、日々清潔で健康に暮らすために気を付けておきたいですよね。
その際に気になるのが、せっけんやスプレーなどの商品に書かれている「除菌」「抗菌」「殺菌」などの言葉です。
どれも菌に対して効果があるであろうことは理解していても、それぞれの細かい違いや正確な意味は分からないという人が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「除菌」「抗菌」「殺菌」という言葉の、それぞれの違いと意味についてご紹介します。

除菌・抗菌・殺菌の違いや意味

除菌

菌を取り除くことを意味します。
どれくらいの量の菌を取り除ける、どれだけの種類の菌を取り除けるという定義はありません。
たとえば、流水での手洗いでも菌はある程度取り除けますので、手洗いも「除菌」と言えます。

抗菌

「菌に抗う」と書く通り、菌の増殖・繁殖を防止する意味があります。
除菌や殺菌のように、直接的に菌を取り除いて減らしたり殺したりするのではなく、菌の住みにくい環境をつくったり、増殖を阻害するための効果をもっていたりする点が特徴です。
除菌と同じく、どれくらいの量や種類の菌に効果があるかという詳細な定義はありません

殺菌

特定の菌を殺す効果を意味します。
殺してやっつけてしまうので、除菌・抗菌に比べてかなり強い意味があります。
こちらも、どれくらいの量や種類の菌に効果があるかという詳細な定義はありません。
除菌と殺菌は特に意味の違いが分かりにくいですが、取り除く除菌に対し、殺してしまう殺菌の方が強い意味をもつことを覚えておきましょう。

併せて覚えておきたい滅菌と消毒

消毒

「除菌」「抗菌」「殺菌」のほかには、「滅菌」「消毒」もよく目にしますよね。
こちらも併せて覚えておきましょう。

滅菌

菌や微生物、ウイルスを死滅させるという意味を持ちます。
こちらは、どれだけ死滅させれば滅菌になるのかという基準が定義されており、菌や微生物、ウイルスが元の100万分の1以下まで死滅させることが認められると、「滅菌」効果があるとされます。
たとえば、病院で使用される医療器具などは滅菌作業が必要とされています。

消毒

菌を死滅もしく除去させ、人体などに害を及ぼさないように弱体化させることを意味します。
滅菌のようにはっきりと数字上の定義はありませんが、どういった菌をどれだけの量を減らせば無害化するかは、ケースにより異なります。
また、薬品などによる消毒だけでなく、日光消毒や煮沸消毒、焼却消毒といった方法もあります。

〇菌 製品次第で使える言葉が違う

性質によって変わる

「除菌」「抗菌」「殺菌」、さらに「滅菌」「消毒」といった言葉の意味や違いを見てきました。
これらの言葉で重要なポイントがもうひとつあります。
それは、製品によって使える言葉が違うということです。
薬機法に基づき、製品の種類によって使える言葉は決まっており、「殺菌」「消毒」「滅菌」は効果が認められた医薬品(例:消毒液など)や医薬部外品(例:薬用せっけんなど)にのみ使用が可能となっています。
一方、「除菌」「抗菌」は医薬品や医薬部外品には使用できず、それ以外の雑貨類(例:アルコールスプレー)などの製品に使用可能となっています。

おわりに

どの言葉にどのような意味があるか、またどんな製品に使用できる言葉なのかを以下にまとめました。
下に行くほど、強い意味をもつ言葉になります。

〈医薬品・医薬部外品でない雑貨類が使用できる言葉〉
・抗菌……菌の住みにくい環境をつくる(※量や種類の定義はない)
・除菌……菌を取り除く(※量や種類の定義はない)

〈医薬品・医薬部外品が使用できる言葉〉
・殺菌……菌を殺す(※量や種類の定義はない)
・消毒……菌が無害化するまで殺したり取り除いたりする(※量や種類の定義はないが、無害化させるために程度の違いはある)
・滅菌……菌や微生物、ウイルスを元の100万分の1以下まで死滅させる

日々使用する雑貨や医薬品を選ぶ際は、こちらを是非参考にしてみてください。

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