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COLUMN

2020.12.23 更新日:2022.10.24

オゾン脱臭機とは?選び方も併せてご紹介

オゾン脱臭機とは

数多くの脱臭機が存在している中でも、特に脱臭能力が高いと評価されているのが「オゾン脱臭機」です。
オゾン効果によって気になる臭いはもちろん、臭いの根源から断ち切ってくれる優れものです。
本記事ではそんなオゾン脱臭機の内容と併せて、製品の選び方をご紹介していきます。

「オゾン」を使うのは危険ではないの?

オゾンを使うのは危険ではない

そもそも「オゾン」とは一体どのような性質なのでしょうか?
「オゾン」と聞くと「健康被害を与えるもの」とイメージされる方も多いかと思います。
確かに私たち人間がオゾンを過剰に浴びてしまうと、身体に悪影響を及ぼす危険性があります。
しかしその危険性はオゾンの濃度により、異なります。
オゾン濃度が高いほど身体への影響はやはり大きくなってしまいますが、一定濃度を超えさえしなければ人体の健康を害してしまうということはありません。
多くのオゾン脱臭機は、安全範囲とされる濃度になるよう設計がされているので、オゾン脱臭機の使用方法を正しく守っていれば心配は無用です。

オゾンで脱臭するメカニズム

酸素の化学式は02、オゾンは03と言われています。
オゾン分子は酸素原子の3つから成り立っており、酸素の同素体ということが分かります。
オゾン分子を形成している3つの酸素原子である03は、酸素であるO2と比べると非常に不安定であるという性質を持っています。
そのためオゾンは臭い物質が近くにあると、酸素原子の中の1つを分離させて酸素になろうとするのです。
一方で臭い物質自体はオゾンの酸素原子と融合することにより酸化して、そのまま破壊されてしまいます。
残りの2つの酸素原子は合わさることで02の酸素となるため、最終的に脱臭が行われた後に残る物質は酸素だけとなるのです。
これによりオゾン脱臭機を使用した後は酸素しか残らないため、非常に安全性も高いと言えるのです。

オゾン脱臭機とは?

脱臭機には、個室や車内などの狭い場所での悪臭を集中的に脱臭するタイプと、お店や部屋全体などの広い場所での嫌な臭いを脱臭するタイプの2種類が存在します。
前者の脱臭タイプは活性炭によるフィルター、もしくは光触媒を利用することで、吸い取った臭いを消すことができます。
後者の脱臭タイプはオゾン・イオン・フィトンチッドなどの原子を放出することで消臭します。
オゾン脱臭機を使用すると臭いを根源から除去することが可能なため、処理後も快適な空気環境を保つことができます。
ちなみに空気清浄機は部屋の空気を清浄することを目的としている家電であり、脱臭機のように消臭機能には特化していないため間違えないように注意が必要です。

空気清浄機との違いとは?

空気清浄機との違いとは

脱臭機と似た商品の中に、空気清浄機があります。
この2つの大きな違いとしては、「空気を取り込み綺麗な空気空間にしているか」と「臭いの元を除去しているか」にあります。
空気清浄機は室内の空気を吸引し、空気清浄機内部のフィルターを通してホコリ・ハウスダストを取り除き、綺麗な空気を排出する仕組みとなっています。
逆にオゾン脱臭機の場合、空気中にある臭い成分を抑えるという仕組みであるため、ホコリなどのハウスダストは無くならず、空気中に留まったままになります。
空気清浄機はあくまでも部屋の空気を清掃することを目的とした家電であり、脱臭機のように消臭機能に特化しているわけでは無いため、間違えないよう注意しましょう。
たとえばホコリやペットの毛といった、部屋のハウスダストに関して悩みを抱えている方は空気清浄機を使用するのがおすすめです。

オゾンで脱臭可能な臭いとは?

オゾンで脱臭可能

オゾンで脱臭することができる臭いとしては、「生ゴミ・カビ・人の体臭・ペットの体臭・排出物・タバコ・カビ・下水」などが代表的と言えます。
オゾンを活用すると天井や壁、カーテンに染みついてしまった臭いも脱臭することができるため、強力な脱臭方法だと言われています。
ただ、線香や香水に含まれている人工的な香料や化学薬品は、オゾンで脱臭することが難しく、臭いが残ってしまう場合もあるでしょう。
あくまでも「生物が関係している臭い」に関してオゾンの脱臭効果は発揮されるのです。

オゾン脱臭機の選び方

オゾン脱臭機の選び方

オゾン脱臭機の選び方のポイントにはどういったものがあるのでしょうか?

使用する場所・用途を決めて選ぶ

オゾン脱臭機は適切な場所で使用しなければ、人体に悪い影響を与えるオゾンを放出して脱臭を行う場合もあるため、正しい場所できちんと使用することが重要です。
部屋全体を脱臭する目的で使用するのであれば、室内用・多用途向けタイプのオゾン脱臭機を選ぶと良いでしょう。
そのほか靴の臭いやトイレの臭いが気になるという場合にも、それぞれの臭いに特化したタイプを選択するのがおすすめです。
オゾン脱臭機を使用する場所が決まっているということであれば、その用途に適したタイプを選ぶようにしましょう。

オゾン以外の脱臭効果があればより◎

オゾンはさまざまな種類の臭いを分解することで、非常に強い脱臭効果を発揮します。
一方、線香・香水などの人工的な臭いに関してはオゾンでは分解することが困難であることが分かりました。
しかし活性炭フィルターや光触媒などの機能が搭載されたタイプを選択すれば、オゾンでは脱臭不可能だった臭いも消すことができるでしょう。

脱臭以外の機能があるか確認

オゾン脱臭機は、空気中の臭いに対してオゾンを放出することで臭いを除去する製品です。
しかし、この機能に加えてほこり・ペットの毛などを除去する空気清浄の機能や、乾燥した部屋にうるおいを与える加湿の機能を搭載しているオゾン脱臭機もあります。
臭いを消すことはもちろん、ほかの機能も欲しいという方は脱臭以外の機能面も注目してみてはいかがでしょうか?

脱臭効果が高いとされている「吸収+放出タイプ」を選ぶのが◎

オゾン脱臭機を購入する前に確認しておきたいのが、稼働方式の違いです。
オゾン脱臭機には、「空気を攪拌させながらオゾンを発生させるもの」「オゾンの放出だけを行うもの」があります。
どちらかと言えばオゾンだけを放出するよりも、空気を攪拌させつつオゾンを発生させるものの方が高い脱臭効果を得られる傾向にあります。
一方で、オゾンだけを放出するものは脱臭のスピードがそれほど速くないため、オゾン濃度が高くなってしまうこともあります。
こういった特徴を踏まえたうえで脱臭力を重要視して選ぶという場合、オゾン放出させることだけでなく、風量のあるオゾン脱臭機を選ぶということをおすすめします。

基本的にオゾンはどのような臭いにも対応可能!

臭いの性質により、選ぶ消臭成分が異なるということも押さえておきましょう。
本来臭いというものは、酸性とアルカリ性の2つに分けることができます。
オゾン脱臭機が臭いを消臭する仕組みは、反対の性質をもった物質同士が化学反応を起こすことで起きます。
タバコなどのアルカリ性の臭いは、酸性の消臭成分を持っているものを使用し、生ゴミなどの酸性の臭いはアルカリ性の消臭成分を持っているもので脱臭するのが最も効果的と言われています。
しかしオゾンの場合、酸性・アルカリ性をどちらも持ち合わせている中性の性質を持っているため、基本的には幅広い臭いに対応することができると言われているのです。

おわりに

本記事ではオゾン脱臭機の内容と併せて、製品の選び方をご紹介しました。
オゾンの力によって気になる臭いをもとから断ち切ってくれる「オゾン脱臭機」は、しつこい臭い問題に悩まされているという方におすすめです。
また脱臭以外に部屋の除菌まで行ってくれるため、いつでも快適な環境で生活することが可能です。
今回の内容を参考に、一度オゾン脱臭機の購入も検討してみてはいかがでしょうか?

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著者情報

空気とニオイのお役立ち情報編集部

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