COLUMN
2020.12.23
空気洗浄機と芳香剤の併用はNG?上手く併用する方法は?
部屋の空気中に浮遊する汚れを吸い取り、綺麗な空気にしてくれる空気清浄機。
今や多くの家庭で普及が広がり、その存在が欠かせないものになっている方も多いかと思います。
中には空気清浄機を24時間運転させ続けているという方もいますが、芳香剤と一緒に使用するとその効果は一体どうなるのでしょうか?
今回は空気清浄機と芳香剤の併用に関する内容をご紹介していきたいと思います。
空気清浄機と芳香剤について
空気清浄機は部屋の空気中に浮遊しているほこり・ハウスダスト・花粉などの汚れを除去してくれます。
特に寒さが厳しくなる冬場には部屋を閉め切ることが増えるため、部屋の空気を綺麗に保つことができる空気清浄機が活躍します。
24時間常に運転させ続けているというご家庭も多いのではないでしょうか。
一方、芳香剤は部屋に置いておくことで良い香りが部屋に広がるという香りを楽しめるアイテムです。
強めの香りであるため、置いておくだけで部屋中の空気を良い香りに変えてくれます。
空気清浄機と芳香剤は併用NG?
空気を清潔に保つ空気清浄機と空気に香りをつける芳香剤。
実はこの2つを同時に使用することはあまり好ましくないとされています。
空気清浄機はフィルターを通して部屋の空気を吸引し清浄化した後、その空気を部屋に放出するという仕組みになっています。
さらに空気清浄機のフィルター内には、においを吸着する「活性炭」が含まれており、この活性炭がどんな臭いや香りであっても関係なく吸い取ってしまうのです。
そのため空気清浄機のフィルターに通してしまうと、悪い臭いはもちろん良い香りもすべて吸着されてしまい香り・臭いは消えてしまうのです。
これでは芳香剤の意味がないと言えるでしょう。
空気清浄機にダメージを与えてしまうことも
芳香剤は、もともと部屋に存在する「におい」よりも強い香りを放出します。
空気清浄機は部屋のにおいよりも、芳香剤が放つその強い臭いに反応して空気を吸収します。
いくら良い香りをふりまいていても、空気清浄機を運転させ続けている限り、いつまでたっても部屋に香りが広がることがありません。
もともとの部屋のにおいは変わらず、良い香りだけが吸収され続けてしまうという悪循環に陥るのです。
普通の部屋と比べると芳香剤を使用している部屋の方が、フィルター内部の活性炭に香りが吸着される率が高まるため、空気清浄機の脱臭フィルターを早く交換しなければなりません。
その結果、芳香剤の香りは部屋に広がらず、空気清浄機にはダメージを与えてしまうことになりかねないため、2つの併用は避けるべきだと考えられています。
2つを上手く併用する方法
それでも「空気清浄機の清浄効果と芳香剤の香り効果を同時に叶えたい!」という方もいるでしょう。
その場合には、「空気清浄機と芳香剤の使用時間をずらす」という方法があります。
空気清浄機を運転させていない間に芳香剤を使用すれば、どちらの効果も感じることができるかと思います。
基本的に空気清浄機は30分ほどあれば、その部屋の空気を綺麗にすることができる計算になっています。
そのため30分間運転させた後、空気清浄機の電源を切って芳香剤を使用すれば、清潔な空気の中で良い香り広げることができるでしょう。
おわりに
今回は空気清浄機と芳香剤の併用に関する内容をご紹介しました。
空気清浄機は部屋の空気を吸い取って綺麗にするもの、そして芳香剤は部屋の空気に香りをプラスさせるものです。
2つを同時に使用してしまうと、そのどちらの効果も薄まってしまうため、併用は避ける方が安心だと言えます。
どうしても使いたいという場合であれば、時間をずらすようにして使用し、部屋の空気や香りを上手くコントロールできると良いでしょう。