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FOCUS 03

設置1週間後から「空気」の変化を実感~職員に訊く排泄ケアと
消臭の課題~

「カラダがよろこぶ空気。」をつくるQAIS - air-を開発したサンスターと横浜市青葉区の「社会福祉法人若竹大寿会 介護老人福祉施設 わかたけ青葉」がタッグを組んだ〈臭い対策プロジェクト〉。

第2回目となる今回のレポートでは、多くの介護施設が抱える課題である「排泄臭」をクローズアップ。

同施設の中村施設長をはじめ、現場で活躍する介護職員の松崎さん、西条さんにお話を伺いました。

トイレ イメージ
左から順に:中村施設長、松崎さん、西条さん

左から順に:中村施設長、松崎さん、西条さん

介護施設における臭いの理由

介護老人福祉施設で臭気が発生するのはどのような理由が大きいのでしょうか

中村施設長:一番大きいのは排泄の臭いだと思います。ご自分でトイレに行くことができずベッド上で排泄ケアを行う方もおり、そのなかにはご病気の影響などで尿に強い臭いがあるケースもあります。お風呂が苦手でなかなか入れない方がいる場合、体の臭いや衣類の臭いが残ってしまうこともあると思います。

松崎さん:ポータブルトイレ(主として寝室で使用する簡易タイプのトイレ)の場合、水洗ではないため、排泄物がある限りそこに臭いが存在することになります。気づいた際に職員が洗いますが臭いが残ってしまうことがあります。

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居間とトイレの距離を意識する

「わかたけ青葉」は全室個室・ユニットケアの、いわゆる「新型特養」で大半のお部屋にトイレが設置されていると伺いました

中村施設長:ユニットケアを導入していてもトイレは共用というところが多いなかで、私どもの施設は部屋にトイレがあるということが近隣の施設のなかでもアピールポイントのひとつとなっています。その一方、居室の臭い対策も課題です。

松崎さん:私たちの居住空間に比べると、ご利用者の居室は居間とトイレの距離がかなり近いといえます。日常勤務していると意識が希薄になりがちですが、このような環境であることを常に意識する必要性を感じています。

介護施設特有の課題

認知症の方の介護をされているご家族などのなかには弄便(便を手でいじる行為)の対応に悩んでいる方もいるようです

西条さん:当施設でもそのようなご利用者は何名かいらっしゃいます。ご自分のお部屋の外に運び込んでしまわれるような場合、臭いで気づくこともあります。

松崎さん:ご自身で摘便(便を摘出する行為)をされる方がいらっしゃいます。便器のなかに排出したお通じであれば臭いが消えますが、いろいろなところに付着してしまうと臭いも広がります。その都度、お掃除をさせて頂くのですが臭いを完全に消すことはできず、においがこもってしまうことがあります。

居室に入った瞬間の臭いが消えた!

こちらの施設ではポータブルトイレの使用者は片手で数えられるくらいだと伺いましたが、職員の方に行ったアンケート調査には「QAIS - air-を導入してからポータブルトイレを使われているご利用者の居室の臭いが感じられなくなった」との意見がありました

西条さん:ポータブルトイレを使われているご利用者で、前々から入った瞬間に排泄物のフワ~ンとした臭いがあったのですが、その臭いがなくなったと感じました。導入直後はあまり感じられなかったのですが、導入して1週間経過した頃から職員の間で「臭いが感じられなくなった」との声が聞かれるようになりました。ある程度時間が経過してから消臭効果を実感できました。

松崎さん:排泄の最中の臭いはどうしても取りきれない部分もありますが、それ以外のときはご利用者の居室に臭いが残らなくなったという実感があります。臭いが残らないことはご利用者にとっても職員にとっても大きなメリットだと思います。

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2つのタイプを使い分けるのが理想的

自力でトイレに行けず、ベッド上での排泄ケアを必要とするご利用者もいますね

松崎さん:ベッド上でのおむつの交換は基本的に定時で交換をしていますが、随時で対応することもあります。交換させていただく際にお通じが出ていれば臭気がありますし、ポータブルトイレを使用した直後なども強い臭いが発生しますので、そうした際には消臭スプレーを使用することもあります。

西条さん:朝方ですと換気はできますが、夜間の場合はそれができずこもりがちになってしまいます。即効性では消臭スプレー、持続性というところでは、QAIS - air-のような設置型の機器が理想的なのではないでしょうか。ポータブルトイレを使われてるご利用者の居室の場合は継続的に臭いがしていた状態ですので消臭スプレーでは対応できなかったのではないかと感じています。

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ユニット入り口付近の空気が変わった!

松崎さんも西条さんも、従来型の多床室で勤務されていたご経験があると伺いました

松崎さん:はい、ふたりとも従来型の施設での勤務経験があります。多床室の場合、トイレに行ける方もいれば、ベッド上での排泄ケアが必要な方もいます。同室のご利用者の排泄臭が気になるとの訴えを何度か伺いました。臭いというのは「どこからどこまで」という境がないので難しいなと感じたことがあります。

今回はご利用者の居室だけでなく、ユニットの入り口付近の廊下にも設置して頂きましたが、反応はいかがでしたか?

西条さん:比較的臭気が強いユニットとそうでないユニットがあります。今回試したのは、職員から「そこのユニットから臭いが出ているよ」「換気して」などと言われきた、比較的臭気の強いユニットの入り口です。QAIS - air-を設置してからは、一言もそのような声が聞かれていません。設置してからそれほど期間が経過していませんが、今後職員からはどのような反応があるか楽しみにしています。

次回もQAIS - air-を活用された職員の皆様からの感想をお伝えします!